「須賀川そば」とは?
コシの強さと喉越しの良さに定評がある、北信州・山ノ内町須賀川に伝わる伝統の十割そばです。
キク科の多年草で、山ごぼうとも呼ばれている雄山火口(オヤマボクチ)がつなぎに使われています。
つなぎ そばを打つ際、そばが切れないように混ぜるもの。多くは小麦粉が使われる。
つなぎに使われるのは葉の裏側にある綿毛のような繊維。天日干ししたオヤマボクチの葉を「よく揉み、鍋で煮て、何度も洗って葉脈を取り除く」と言う作業を繰り返し、繊維を取り出します。
精製にとても手間がかかるうえ、葉1kgから5g程しか取れないため希少性が高く、「幻のそばのつなぎ」とも呼ばれています。
「須賀川そば」を食べに行こう!
山ノ内町に行く機会があったので、本場の須賀川そばを食べてみることに
「岩本そば屋」
長野県下高井郡山ノ内町苗間7654
TEL 0269-33-6536
営業時間 11:00〜売り切れまで(木曜定休)
自宅の一部を改装したお店は、田舎の親戚の家にいるような気分。そばの栽培から製粉、製麺、すべての工程が自家製。しっかりとしたコシのある十割手打そばがいただけます。
お店に入って席に着くと、手作りだという漬物とわらび、そば茶がサービスとして出てきました。どれもとても美味しかったです。
お目あての須賀川そば(盛りそば)を注文。一人前700円です。見た目は普通のそばとあまり変わりませんが、どんなお味なんでしょうか。
いざ実食!
一口食べてみた感想は「コシがとても強い!」個人的に、今まで食べてきたそばの中だと一番のコシでしょうか。
決して麺がしっかりと茹でられていなくて固いわけではありません。そば特有のコシらしいコシがしっかりと感じられます。
これは美味しいですね!
まさに手打ちそばというか、市販のものとは比べ物にならない一品。モチッとした弾力のあるそばがたまりません。噛むたびにそばの風味が口に広がります。
量としてはちょっと少ないかな? と思ったのですが、コシの強さのおかげか、食べ終わってみるとかなりの満足感がありました。
後で運ばれてきたそば湯も絶品。
「須賀川そば」とても美味しかったです!
こちらのお店、天ぷらも美味しいみたいなので、次に訪れた際には天ぷらそばとして、味わってみたいと思います。
皆さんも、ぜひ機会がありましたら「須賀川そば」を味わってみてください。
山ノ内町には岩本そば屋さん以外にも、須賀川そばを味わえるお店が多数あるので、
食べ比べをしてみても面白いかもしれませんね。
帰りに寄った「道の駅 北信州やまのうち」で
「道の駅 北信州やまのうち」内の農産物直売所でオヤマボクチが売られているのを発見!
つなぎ作りのマニュアルも付いてくるそうなので、自分で須賀川そばを作ってみたい! という方は是非。
執筆/オンラインショップあんず