信州名物「おやき」食べくらべ
おやきの種類は多種多様。地域やお店によって様々な具や皮、製法のおやきがあります。
そこで、いろいろなおやきを紹介するべく、長野市内のおやき専門店のおやきを食べくらべ!
西澤餅屋・いろは堂・小川の庄・門前農館さんやそうの4店舗で、それぞれおやきを3種類ずつ食し、店舗ごとのおやきの特徴・魅力をご紹介いたします。
第2弾「いろは堂」さん
いろは堂 ながの東急店
〒380-0823 長野県長野市南千歳1-1-1 ながの東急百貨店 B1F
TEL.026-223-2101
営業時間10:00〜20:00 不定休
公式ホームページはこちら
大正14年創業のいろは堂さん。おやきを作る前は、洋菓子や学校給食のパンの製造をしており、その時に磨き上げられた腕が現在のおやきの製造に生かされています。
いろは堂さんのおやき
いろは堂さんのおやきは昔ながらの焼いたタイプのおやき。食感はパンに近く、外はこんがり・中はふわふわの皮が特徴的です。
いろは堂さんでは「なす」「かぼちゃ」「きりぼし大根」の3種類を購入しました。価格は3種類とも210円です。(2019年8月現在)
なす
いろは堂のなすのおやきは切り分けたなすを入れたタイプ。角切りにした丸なすを信州味噌で和えた一品です。
なすがとてもやわらかく、ふわふわの皮と相まって、とても食べやすく美味しいおやきでした。
かぼちゃ
厳選した契約栽培の北海道産かぼちゃを使用した一品。
砂糖のような直接的な甘さではなく、かぼちゃ本来の甘みがしっかりと出ており、とても上品な味わいでした。
きりぼし大根
大釜でゆで上げた干し大根とカットした長ねぎ、人参を信州味噌で和えた一品。
よくある醤油ベースのきりぼし大根ではなく、こちらは味噌ベース。味噌味のきりぼし大根は初めて食べたのですが、味噌と具材が相性抜群!
シャキシャキとした大根の食感も大満足! のおやきでした。
総評
いろは堂さんの焼きおやき。蒸したおやきとはまた違った良さがしっかりと感じられました。皮の食感が違うだけで、こんなにも違いが出るんですね。
「おやき」とひとくくりにされてはいますが、焼きおやきと蒸しおやきは完全に別物! それぞれに良さがあります。
そんなに種類を食べたわけではないので、はっきりとしたことは言えませんが、「焼きおやき」と「蒸しおやき」とで、おやきの具も相性の良さに違いがあるように思えました。
個人的に、しょっぱい系の具は「蒸しおやき」、甘い系の具は「焼きおやき」と言った感じでしょうか。そこまで差はないとは思いますが……
また、ちょっと意外な情報ですが、蒸しおやきのもちもちとした皮が苦手だという人も一定数いるようで、特に県外の方に多いそうです。
「蒸しおやき」が苦手でも「焼きおやき」は食べれるという方も多いみたいなので、県外の方やおやきを食べるのが初めてだという人には「焼きおやき」がオススメ!
特にいろは堂の焼きおやきの皮はパン生地に近く、惣菜パンのような感じでとても食べやすいです。手作りの美味しさはもちろん、食べやすさもいろは堂のおやきの魅力かもしれませんね。
いろは堂さんでは、おやきの新しい試みとして、本店に隣接する「カフェいろはな」にて、おやきの生地を使った「oyakijiドーナツ」「oyakiziバーガー」「oyakiziアイス」などのおやきの派生メニューも提供しています。
こちらもおやき同様、多くの方から好評をいただいており、オススメです!
皆様も機会がありましたら是非、いろは堂さんのおやきを食べてみてはいかがでしょうか?
執筆/オンラインショップあんず