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長野県の無形民俗文化財「早そば」

作ってみた

「早そば」とは?

長野県の北信地域、栄村秋山郷と山ノ内町須賀川に伝わる、ゆでた千切り大根に水溶きそば粉をからめた郷土食でそばがきの一種。長野県の無形民俗文化財にも指定されている全国的にも珍しいそば料理です。

そばがき:そば粉に湯を加え加熱し、手早く混ぜて餅状にした食べ物。

先日、山ノ内町に須賀川そばを食べに行った際、早そばも「岩本そば屋」さんのメニューにあったので初めて食べてみたのですが、とても美味しかったです!

細く切った通常のそばが「ハレの日」のご馳走だったのに対して、早そばはもともと「日常の褻(ケ)」の食だということで、素人でも簡単に作れるのではないかと思い、今回は早そばを作ってみることにしました!

「早そば」作ろう!

ネットで調べたレシピを参考に見様見真似で作っていきます。

材料は市販の大根ときざみのり、薬味としてわさび。そばつゆは社内で余っていたものがあったのでそれを使用。主役のそば粉は当店で販売している国産100%のそば粉を使います!

早速作っていきます!
まずは大根を千切りにして、お湯でゆでます。

ちなみに早そばに千切り大根を入れるようになった理由は、大根を千切りにすることで「そばに似た食感」を楽しんだのではないか。と考えられています。

そういうことであれば千切りよりも「麺状」の方がいいのではないかと思い、以前、やまっちそば作りで使用した「Joseph Joseph スパイロ 3in1 ベジヌードルカッター 20105」を使って大根を麺状にカットしてみることに。

思っていたよりも太く短い感じの麺状になってしまいましたが、ちょうど千切り大根と同じぐらいの太さになったので良しとします。

切った大根は少し硬めにゆで、ゆであがったらザルにあげておきます。

これで大根はOK。
次は主役のそばがきを作っていきます。

そば粉75gと水200ccを鍋に入れ、ダマにならないようにかき混ぜていきます。

そこに先ほどの大根を入れ、弱火〜中火で一気にかき混ぜると……

こんな感じに固まります。見た目はあんまり良くはないですね。

上から温めたそばつゆをかけ、きざみのりを乗せ、わさびをつけたら完成です!!

つゆをかけたら見た目は多少マシになりました。そば粉とそばつゆのいい香りが食欲を刺激します。見た目はともかく、香りはかけそばそのものですね。

「岩本そば屋」さんで食べた後なので味の想像はつくのですが、お店のようにうまく作れたかは不明です……

いざ実食!

おぉ! なんというか普通に美味しいです! さすがにお店の味には勝てませんが十分美味しく作れました。

材料は殆ど同じなので味もかけそばに近いですね。違うのは見た目と食感でしょうか。早そばを食べたことがない方は「すいとん」をイメージしていただければいいかなと思います。

もっちりとしたそばがきとシャキシャキとした大根の食感がとても面白く、おやつ感覚でぺろっとたいらげてしまいました。

簡単に作れて、栄養たっぷり! それでいてとてもヘルシーなのでダイエットにもいいかもしれません。

皆さんも是非一度「早そば」を食べてみてください。栄村秋山郷と山ノ内町須賀川周辺のおそば屋さんでは、早そばがメニューにあるお店も多いので、機会がありましたら是非。

もちろんご紹介したようにご家庭でも簡単に作れます。後日、千切り大根の量を増やして早そばを作ってみたところ、さらに食感が面白くなったのでオススメです。


執筆/オンラインショップあんず