こんにちはオンラインショップあんずです!
今回は北信州・飯山の名物「バナナボート」をご紹介いたします。
バナナボートとは?
船に牽引されて水上を走るバナナ型のボート……ではなく、今回紹介するバナナボートはお菓子の方。生のバナナと生クリームをスポンジで包み込んだお菓子です。他の地域では「まるごとバナナ」や「オムレツケーキ」とも呼ばれています。
日本で最初にバナナボートを作ったのは、秋田県にある製パン会社のようです。今から60年ほど前の1960年頃とのこと。また、山形県でも40年ほど前から作られているようです。
飯山では昭和50年頃から作られるようになりました。ロールケーキをアレンジして作られたのが始まりと言われています。
飯山には9軒のバナナボート販売店があります。
先日、県内の観光案内所を訪れた際、こちらのガイドブックを手にしました。
『北信州 甘味新書 〜洋菓子編〜』
北信州(中野市/飯山市/山ノ内町/木島平村/野沢温泉村/栄村)の菓子店とその菓子店のオススメスイーツが紹介されているガイドブック。その中で「バナナボート」も紹介されていました。↓
飯山では洋菓子・和菓子の垣根なく9軒のお店がバナナボートを販売しています。昔は十分な冷蔵設備がなかったため、冬限定の名物でしたが今は年中バナナボートを買うことができます。
真夏にバナナボートに乗りながらバナナボートを食べることもできますね。
飯山ってどんなとこ?
というわけで早速現地に行って、バナナボートを買ってくることに。ここで軽く飯山とはどんなところなのかをご紹介します。
飯山は戦国時代、上杉謙信が信州攻略の前線基地として整備した飯山城を中心に発展した城下町です。
現在、飯山城の遺構は公園として整備され、桜の名所としても広く知られているので、桜目当てで訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。
城下町では藩御用達のお菓子を扱うお菓子屋さんが多く、飯山にも和菓子屋さんがたくさんあります。城下町の飯山だからこそバナナボートが作られるようになったのかもしれません。
また、飯山はスキーの名所でもあります。バナナボートはスキー板を担いだまま、片手で食べることができ、腹持ちもいいため、スキー客に大人気なんだとか。
……というわけで、飯山でガイドブックをたよりに販売店を訪ね、バナナボートを買ってきました。
今回は伝統的な和菓子店である喜楽堂さんと梅月菓子店さんの2つのお店で購入。バナナボート専用の素敵な袋に入れてくれました。
袋に印刷されているのはバナナボートのイメージキャラクター「バナ坊」だそうです。見た目に反して甘過ぎないところがチャームポイントとのこと。
食べてみた感想
梅月菓子店さんのバナナボート
1個 250円(税込)
まずは梅月菓子店さんのバナナボートから。お店によってスポンジの巻き方が異なるのも飯山のバナナボートの特徴なのですが、梅月菓子店さんのバナナボートはオーソドックスな半月型でした。
梅月菓子店さんは餅菓子屋さんということもあり、スポンジに米粉を少し入れているそうです。そのせいなのかスポンジがとてもしっとりとしていて、生クリーム・バナナと生地との一体感が凄かったです。
甘さ控えめな生クリームとやさしい甘さのバナナを包み込むしっとりとした生地。なんだかとても幸せな味でした。
喜楽堂さんのバナナボート
1個 250円(税込)
喜楽堂さんのバナナボート(抹茶味)
1個 300円(税込)
喜楽堂さんには抹茶味のバナナボートもあったので、そちらも購入しました。喜楽堂さんのバナナボートはバナナを中心にスポンジを巻いた丸い形です。
どちらも甘さは控えめで、スポンジはフワフワ。抹茶味の方は、抹茶味のスポンジと生クリームに小倉あんが入っていて、かなり和菓子寄りのバナナボートでした。老舗の和菓子屋さんならではのバナナボートですね。
かなりの大きさでしたが、ふたつともペロリと完食できました。バナナがメインなので、スイーツなのに栄養満点なのもうれしいところです。
梅月菓子店さん、喜楽堂さん、どちらのバナナボートもとても美味しかったです!
まとめ
「バナナボート」
甘さ控えめであっさり、でも美味しさはずっしりと! 飯山に来たら一度は食べたい名物スイーツでした。
お店によって形や味わいが違うのも面白い! 今後、また別のお店のバナナボートも紹介してみようと思いますので、お楽しみに〜。
皆さんも飯山に寄られた際はぜひ一度、バナナボートを食べてみてはいかがでしょうか。
各店それぞれのバナナボートを食べ比べてみるのもオススメです!
執筆/オンラインショップあんず