さっぱり美味しいすだちそば
冷たいかけそばの上に、輪切りにしたすだちをのせた「すだちそば」。普通のかけそば以上にさっぱりと召しあがれる、暑い夏にピッタリのおそばです。
すだちそばを作ろう!
百聞は一見にしかず…実際に「すだちそば」を作ることに! 材料はすだちとそばとめんつゆだけです。
長野県内のスーパーをいくつか回りましたが、すだちが売っていないので、知り合いの青果店さんにすだちを取り寄せてもらうことに……
すだちの生産量日本一の徳島県産のすだちです! どのぐらい必要なのかわからないので、とりあえす1kg取り寄せました。
大きさは直径4cm、これで2Lサイズだそうです。
試しに1つ切ってみると、切った瞬間にとてもいい柑橘系の匂いが……果肉はキレイなエメラルド色です。果肉には酸味が、果肉の中心の白色の部分には苦味があるのだとか。
「すだち」によく似ている柑橘類に「かぼす」があります。すだちは徳島県産がほとんどで、かぼすは大分県産が多いとのこと。大きさはかぼすの方が大きいのですが、香りや風味は、すだちの方が良いという声も……味も微妙に違うので、料理によって使い分けるのが一般的だそうです。
おそばには、当店で取り扱っている本十割生そばを使います!
十割そばなので、茹でる前から香りがすごいです。美味しいすだちそばが出来そう!
調理開始!
まず最初にすだちを輪切りにします。
ネットで調べたすだちそばの画像では、そばが隠れんばかりに大量のすだちがのっていたので、たくさん用意しておきます。(作った後で分かったのですが、本当はもっと薄い輪切りにするみたいです)
次に、すだちをめんつゆに少ししぼっておきます。そばの上にのせるすだちからも果汁は出るのですが、あらかじめ、めんつゆにも少しだけ果汁を加えておいた方がいいみたいです。
ちなみに、徳島県すだち・ゆこう消費推進協議会によると、すだちの果汁をしぼるのは電子レンジ加熱がオススメとのこと。すだち8個につき約1分が加熱の目安で、驚くほどたっぷりとしぼれるそうです。
これですだちの準備は完了!
次はそばを茹でます。
十割そばはつなぎを使用していないので熱に弱く、煮込んだりゆですぎたりすると切れやすくなってしまうので、温かいそばではなく、冷たいそばで食べるのがオススメ! すだちそばにぴったりですね。
そばがゆであがりました!
心なしか前回のやまっちそばの時よりも、うまくゆであがったような気がします。
そばが隠れるくらいめんつゆをかけて、その上に輪切りにしたすだちを並べたら……すだちそばの完成です!
実食!
今回は3人前作ったので、社内の仲間と食べることに。
一口食べてみると…とても美味しい!
正直、食べてみるまで全く味の想像がつかず、酸っぱいそばなんてどうなのかな……と思っていたのでびっくりしました! すだちそば美味しいですね。
味は全く別物ですが、感覚的にはラーメンに酢をかける感じに近いかもしれません。食感はいつも食べてるそばなのに、味は食べたことのないような不思議な味で、とても美味しく、すぐに完食してしまいました。
最後まで美味しかったのですが、後で調べたところ、上にのせたすだちは、少しだけ置いておいたら、食べる前にどけてしまうのが一般的なようです。そうしないと時間が経つにつれ、酸味だけでなく苦味も出てきてしまうのだとか。
今回のすだちそば作りは大成功でした! すだちを輪切りにして、いつものそばの上にのせるだけなので
自宅でも簡単にできますね!また、地方によっては、うどんやそうめんの上にすだちをのせるところもあるのだとか。
興味がわいた方はぜひ、すだちそばを味わってみてくださいね。
執筆/オンラインショップあんず