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白花豆を煮てみました

作ってみた

白花豆とは?

直径3cmほどの大きな豆。紫花豆とは違い、特徴的な模様などはなく真っ白な見た目をしています。正式名称は紫花豆と同じく「ベニバナインゲン」です。

白花豆
紫花豆
紫花豆

花豆の中でも、赤色の花を咲かせる紫と黒のまだら模様の豆は紫花豆。白色の花を咲かせる真っ白な豆が白花豆と呼ばれています。

どちらの豆も綺麗な花を咲かせるので、もともとは観賞用として栽培されていました。

紫花豆の花
白花豆の花

栽培方法、生産地域などは紫花豆と変わりませんが、白花豆の方が皮が柔らかいため、料理の食材としては白花豆の方が紫花豆よりも使いやすいのだそうです。

スープやパスタなどはもちろん、甘納豆にしたり、白あんにして和菓子作りに使用することができます。

数年前の白花豆が出てきた

この白花豆、実は数年前に当店でも販売していたのですが、現在は作っている農家さんが減ってしまったため販売を中止しています。

そんな折、昨年末に社内の大掃除をしていたところ、汚れやキズなどがあり、販売できなくなったワケありの白花豆が大量に見つかりました。

紫花豆はよく食べるのですが、そういえば白花豆は食べたことがなかったと思い、せっかくなので食べてみることに。

とりあえず甘煮にしてみる

白花豆は紫花豆より料理の幅が広いということなのですが、あまり凝ったものを作るのは大変なので、とりあえず甘煮にしてみることに。

いつも通り、石油ストーブで煮ていきます。売り物にならない豆を使っているのでちょっと見た目は良くないですが味は問題ないはず。ちなみに白花豆も紫花豆同様、水につけて戻すのに2、3日かかりました。

徐々にアクが出てきました。紫花豆のアクは黒色でしたがこちらは白色。もちろん白花豆も紫花豆と同じようにゆでこぼしを繰り返し、しっかりアクを取らないとえぐみが残ってしまうので注意です。

3回ほどゆでこぼして砂糖を入れたものがこちらです。

砂糖には三温糖を使ったので煮汁と白花豆がオレンジ色になっていますが、三温糖を入れる前から時間が経つにつれ白花豆がほんのりと黄色くなっていきました。

できあがったものがこちらになります!
……まぁ特に何の変哲もない甘煮ですね。

いざ実食!

食べてみて最初に感じたのはクセのなさ。
紫花豆は独特なクセがあり、それがまた魅力ではあるのですが、白花豆にはそのクセがあまりありませんね。

次に感じたのはホクホクとした食感。
よく紫花豆の食感はゆでたジャガイモに例えられることが多いのですが、白花豆のほうがよりジャガイモに食感が近いです。料理に使いやすいというのも納得ですね。

味自体はよくある甘煮といった感じでした。

もう一回煮てみる

他のスタッフにも試食してもらったのですが、味付けが薄いという意見が多くあがったので、残っている煮汁と合わせてもう一度煮ることに。どうせなら極端に甘くしてみようという思惑もあり、煮汁が完全になくなるまで白花豆に味を染み込ませてみました。

そしてできあがったものがこちら↓

砂糖がカラメル状になって豆にまとわりつき、豆の色がとても鮮やかになりました。見た目はこちらの方がいいんじゃないかと思うのですが、肝心のお味は……

めちゃくちゃ甘い! でも美味しい!

甘みがかなり増しました!でも嫌な甘さじゃないです。三温糖特有のなめらかでコクのある甘さと、煮込まれることで食感がしっかりとしたものになり、歯ごたえの出てきた白花豆がベストマッチ!

他のスタッフにも大好評であっという間に完食してしまいました。

白花豆とても美味しかったです!

今回は単純な甘煮にしてしまいましたがいろんな使い方が考えられそうなので、またいつか挑戦してみたいです!

以前、野菜ソムリエの篠原さんに開発していただいた白花豆のレシピもどうぞ。


執筆/オンラインショップあんず