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長野県の郷土食「そばうすやき」を作る

作ってみた

そばうすやき

今回は長野県の郷土料理のひとつ、「そばうすやき」を作ってみたいと思います!

そばうすやき(そば薄焼き)とは、簡単に説明すると「そば粉を水で溶いて薄く焼いたもの」です。

なんだか以前紹介したそばガレット↑と似ていますが、それとは別物。

様々な具が乗せられることが多いガレットに対し、そばうすやきは生地にタレを塗るだけのシンプルな料理です。

今よりも食べ物がずっと少なかった時代、各家庭でお母さんやおばあちゃんが作ってくれていた、素朴な郷土料理が「そばうすやき」なのです。

うすやき(薄焼き)自体は長野県に限らず、多くの地域に伝わる粉物料理ですが、長野県ではそばを多く栽培していたため、小麦粉ではなく、そば粉を使う「そばうすやき」が誕生したようです。

ちなみに県内のお蕎麦屋さんでは、「天ぷら」や「そばがき」などと並び、サイドメニューのひとつとして「そばうすやき」を出しているお店もあるそうですよ。

そば粉さえあれば簡単に作れるとのことなので、作って食べてみたいと思います!

作ってみる

長野県塩尻市の公式サイトに作り方が載っていたので、それを参考に作ってみます。

ねぎみそを作る

まずはそばうすやきにつけるタレ、ねぎみそから作っていきます。

味噌と砂糖を合わせ、

刻んだ長ネギを加え、

混ぜれば完成です。とても簡単ですね。

今回はねぎみそにしましたが、そばうすやきにつけるタレはジャムやはちみつ、砂糖醤油などもアリだそうです。

そばうすやきを作る

ここからが本番、そばうすやきを作っていきます。

そば粉と水を1:1で用意し、よく混ぜます。(水の代わりに牛乳でも可)

ダマもなく、綺麗に混ざりました。

家庭・地域によっては、生地の中にご飯やニラ、卵などを入れる場合もあるそうです。

熱したフライパンに、

生地を流し込みます。

おぉ……いい感じ!

これをひっくり返して……

……

なんてこった。完全にフライパンにくっついてしまい、ひっくり返せない……

なんとか剥ぎ取ったものがこちら。これはひどい。

思っていたよりも生地が焼けるのが早く、ひっくり返そうとした時には完全にフライパンにくっついていました……

というわけで再チャレンジ! 今度は油をひいて焼いてみることに。

ひとつ目はちょっと生地が薄すぎたので、今回は少し多めに生地を入れました。

おぉ! 今回はくっついていません!

無事ひっくり返せました。

しかし、生地の量が多すぎたせいか、生地がうまくまとまらず、剥がれた生地がポロポロと……

最終的には見るも無惨な姿に……

残念ながら生地が終わってしまったので、今回はこれで妥協します。

先ほどのねぎみそを乗せて一応完成です。

うーん……とにかく見た目が悪い笑。

食べてみた感想

これ普通にうまいぞ……!

変なものを入れたわけではないので、マズくはないだろうと思っていたのですが、普通に美味しくて驚いてます。

外はパリパリ、中はモチモチとした食感が面白いですね。

そば粉を使っているだけあって、そばの風味がかなり強く、そば好きにはたまりません。

ねぎみそとの相性もバッチリ。生地に味がほとんどないこともあり、濃い味とよく合います。

改善点としては、見た目の悪さはもちろんのこと。それ以外では油の量と生地の厚さが気になりました。

油の量が多かったせいで、少し油っぽくなってしまったのと、生地の厚さを1枚目と2枚目の中間あたりにできれば、さらに美味しくなると思いました。

まとめ

「そばうすやき」
簡単に作れて美味しい! めちゃくちゃシンプルな料理!

シンプルなだけに色々とアレンジができそうです。最初から生地に味をつけてみたり、そばガレット同様、ベーコンや目玉焼きなどの具材を乗せても美味しそうですね。

個人的に色々試してみた中だと、わさび醤油を塗って食べるのが一番美味しかったです。

そば粉さえ用意すれば簡単に作れるので、興味の湧いた方は是非一度作ってみてはいかがでしょうか。


執筆/オンラインショップあんず