こんにちはオンラインショップあんずです!
今回は根曲がり竹のシンプルな食べ方をご紹介いたします。
根曲がり竹とは
笹の一種で正式名称を「チシマザサ」といいます。稈(かん)と呼ばれる茎の部分が弓状に曲がっていることから「根曲がり竹」と呼ばれています。
根曲がり竹が採れる5月〜6月頃にかけて、長野県では根曲がり竹と鯖(サバ)缶の味噌汁がよく食べられています。
今回はもっと簡単な根曲がり竹料理、「焼き根曲がり竹」を作ってみます!
焼き根曲がり竹を作る
というわけで県内の直売所で根曲がり竹を購入。何店か回る覚悟でいたのですが,
最初のお店で買うことができました。価格は600円。他の農産物と比べるとやっぱり高級食材ですね。ちなみに購入日は6月4日です。
全部で13本入っていました。一番大きいもので30cmほどの長さです。
早速調理開始! 軽く水洗いで泥を落としてから、固くて食べられない先端と根元を切り落とします。
そして真ん中に包丁で切り込みを入れます。こうしておくことで後でむきやすくなります。
そのままオーブンへ。失敗したら怖いのでとりあえず3本だけ焼いてみます。(焼くのはグリルでもいいらしいです)
10分ほど焼いてみました。切れ目から皮がむけて鮮やかな中身が見えています。
むいてみました。中身は思ったよりもぬるかったので、もう少し焼く時間を増やしてみても良さそうです。
試しにひとつ食べてみたところ……先端はふにゃふにゃで根元は固すぎる。美味しく食べられるのは真ん中のところだけですね。先端と根元はもう少し切った方が良さそうです。
もったいないので固い根元もなんとか食べてみたところ……なんか口が痺れるような……これマズイんじゃないの?
※無理して固い根元の方まで食べるとえぐみが強く、後味がめちゃくちゃ悪いのでやめましょう。
というわけで反省点を元に再チャレンジ。今度は先端と根元をガッツリ切ります。
切れ目を入れてオーブンへ。
今回は12分焼いてみました。
出来上がったものがコチラ。
美味しく食べられる場所は食べた時に明らかに食感が違う(コリコリした感じ)ので、その部分だけを切り出してみると……
!? これだけになってしまいました。思っていたよりかなり少ない……。(焼いた後は食感で食べられる場所とダメな場所がはっきりするので、焼く前に切り落とす幅は割とどうでも良さそうですね)
というわけで実食。焼き根曲がり竹は塩で食べるのが一般的みたいです。今回はわさび醤油と味噌マヨネーズも用意しました。
まず塩で食べてみると……おぉ、なかなかに美味しい。なるほど根曲がり竹ってほんのり甘い味なんですね……これは他の料理ではわからないかも。根曲がり竹そのものの味がよくわかります。
ちなみにわさび醤油は絶望的に合わなかったです。根曲がり竹をアツアツのまま食べているので、わさび醬油で食べるとなんだか生ぬるい刺身を食べているみたいでダメでした。
味噌マヨネーズもイマイチ。美味しいことは美味しいのですが、味噌マヨの味が濃すぎて根曲がり竹の味が隠れてしまいます。
根曲がり竹本来の味を楽しみたいなら塩が一番ですね。
おまけ
サバ缶を買ってきて余った根曲がり竹でサバタケ汁も作ってみました。硬かった部分も茹でると柔らかくなりますね。こちらも美味しくいただきました。
まとめ
「焼き根曲がり竹」
根曲がり竹本来の味を贅沢に楽しめる食べ方でした。
今回は直売所で買った根曲がり竹を使いましたが、一番は自分で採ってきてすぐに焼いて食べるのが良さそうです。根曲がり竹は時間の経過とともに固くなってしまうので、新鮮な方が食べられる場所ももっと多いはず。
シンプルな調理法でごまかしがきかない分、根曲がり竹の品質に左右される食べ方だと思います。
皆様も是非、機会がありましたら焼き根曲がり竹を味わってみてくださいね。
※煮たりしていない分、えぐみも多いので食べ過ぎには注意です。
執筆/オンラインショップあんず