花豆のレシピ
花豆のレシピ一覧
簡単アレンジ「コーヒー花豆」を作って食べてみた!
こんにちはオンラインショップあんずです。
今回はコーヒー花豆を作って食べてみます!
甘煮以外の花豆のレシピを求めて
当店でも販売している「紫花豆」。まだまだ知名度は低いですが、他の豆に比べてとても大きく、栄養も豊富だということで、近年、人気が高まってきています。
そんな花豆ですが、その知名度の低さからか、花豆を使った料理やレシピはまだまだ少ないのが現状です。
当店で花豆を買われる方からも「甘煮以外の花豆のレシピはないんですか?」という意見をよくいただきます。
そこで、花豆のレシピをいろいろ調べてみたところ「コーヒー花豆」なるものを発見!
花豆を煮る際にコーヒーを入れることでコーヒー味の煮豆ができるという単純な料理ですが、結構評判が良く、商品化も多数されていました。
簡単に作れそうなので当店でも「コーヒー花豆」を作って食べてみることに!
コーヒー花豆を作ろう!
材料は紫花豆とインスタントコーヒー、砂糖、塩だけです。
昨シーズンの花豆が残っていたので、これを使うことに。
収穫から1年以上経っているので色が抜けてしまっていますが、大きさはかなりのもの。乾いた状態で4cm近くあります。
まずは花豆を水で戻します。今回使う花豆は250g(乾燥した状態で)です。
豆類を水に浸した際に、浮いてしまう豆は悪い豆(虫食いや穴あきなど)の可能性が高いので捨ててしまう方も多いと思いますが、紫花豆は例外。農家さんによるとその年の気候状況によっては花豆が浮くことはよくあり、浮いたからといって別に問題はないとのこと。(もちろん虫食いなどによって浮く場合もあります)
丸3日かけて戻した花豆がこちら↑ 水を吸水して少し大きくなりました。(昨シーズンの花豆なので通常よりも給水にかなり時間をかけています)
しっかりと乾かした花豆の賞味期限は2年ほど。保存状態さえ良ければ、5年前の豆でも問題なく使えるという話を農家さんから聞いたことがあります。
本来であれば圧力鍋で煮る方法が一番簡単なのですが、社内に圧力鍋がなかったので、対流式の石油ストーブで煮ることに。
一煮立ちさせると花豆のアクが出てくるので、ゆで汁を捨て、水をとりかえてまた煮ます。この行程を3回ほど繰り返します。
花豆が柔らかくなったらインスタントコーヒーと砂糖、塩を加えてアルミホイルで落としぶたをします。
コーヒーと砂糖の量は、味を確認しながら調節していきます。コーヒーは少しの量でも味や風味が色濃く出るので入れすぎには注意。
しっかりと味を染み込ませたら、「コーヒー花豆」の完成です! 真っ黒!
いざ実食!
食べてみて一番最初に感じたのは普通の花豆の甘煮と変わらないあの甘さ。でも、その後すぐにコーヒーの味と風味が広がり、スッキリとした甘さに変わります。
普通の花豆の甘煮と比べて、しつこくない爽やかな甘さで何粒でも食べれそうです!
同時進行で作っていた普通の花豆の甘煮と食べ比べてみると、より違いがはっきりしました。
コーヒー花豆の方はただ甘いだけでなく、ほんの少しのコーヒーの苦みも加わるので、奥ゆかしい味わいになっています。普通の甘煮よりこっちの方が気にいるという方も多いと思います。クセになる美味しさです。
他のスタッフにも食べてもらいましたが、大好評! 「全然飽きがこない」「こっちの方が美味しい」との声をいただきました。
まとめ
コーヒー花豆は簡単に作れて、とても美味しい!
甘煮を作る際にインスタントコーヒーを入れるだけで簡単にできるので、いつもの甘煮とはちょっと味を変えてみたいという方に大変オススメです!
インスタントコーヒー以外のものを入れてみても面白そうなので、またいろいろと試してみたいです! 興味がわいた方はぜひ、コーヒー花豆を作ってみてくださいね。
花豆の煮豆を作る際、アクをしっかり取らないと、エグみの残った苦い煮豆になってしまいますが、そんな時にもコーヒー花豆はオススメ。コーヒーを入れて煮直せば、コーヒーの苦味でエグみをある程度上書きすることができます。
当店では長野県産の花豆を販売しております。興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
甘酸っぱい煮豆「花豆のはちみつレモン煮」を作って食べてみた!
当店でも販売している「紫花豆」。一部の方から絶大な人気を誇る一方で、まだまだ知名度は低く、花豆を使った料理やレシピは少ないのが現状です。
そんな現状を打破すべく、花豆の美味しい食べ方を模索していたところ、
花豆を煮る際に「はちみつレモン」を加えると一味違った甘煮になるという情報を耳に挟んだので、作って食べてみることに!
花豆のはちみつレモン煮を作ろう!
花豆以外に必要な材料は「砂糖、はちみつ、レモン」だけです。
後で酸味を調整できるようにレモン汁(ポッカレモン)も用意しました。
早速作っていきます!
今回も調理は対流式の石油ストーブで。暖房のついでに煮ることができるのでとても便利です。
まず最初にはちみつ100gと砂糖150gを700mlの水に入れ、よく溶かします。
ゆでた紫花豆(アク取り済)と切り分けたレモンを投入し、一煮立ちさせます。
煮立ったら火を止めて落とし蓋をします。この状態でしばらく放置して味を染み込ませます。
レモンを取り除き、再度煮込んでいきます。味見をしながら、砂糖とレモン汁で味を調整します。
お皿に盛り付けて完成です!
普通の甘煮よりも色が薄くて綺麗な煮豆になりました。
食べてみた感想
食べてみてまず感じたのは、優しい甘さ。
砂糖だけで味をつけた普通の甘煮に比べて、奥深い優しい甘みになっています。はちみつのおかげですね。
強すぎず弱すぎないレモンの酸味もグッド。甘さの後に爽やかな酸味が口の中に広がって、スッキリとした後味を口の中に残します。
優しい甘さと爽やかな酸味で、飽きずに何粒でも食べられそうです。これはクセになる美味しさ。
他のスタッフにも食べてもらったところ、大好評! 美味しいという声のほか、
「紅茶によく合いそう」
「もう少し酸味が強くてもいいかも」
「ケーキやお菓子の材料にも使えそう」
などの声もいただきました。
まとめ
花豆は甘酸っぱく煮ても美味しい!
前に作った「コーヒー花豆」もそうでしたが、甘煮を作る際に少しひと手間加えるだけで簡単に味に変化をつけることができるので、
いつもの甘煮には飽きたという方に大変オススメです!
インスタントコーヒーやはちみつレモン以外にもまだまだ花豆と相性のいいものはたくさんあるはずなので、今後も発見次第ご紹介していきます!
今回の記事で興味がわいた方はぜひ、花豆のはちみつレモン煮を作ってみてくださいね。
今回は見た目重視でレモンを使いましたが、レモン汁だけでも味はほとんど同じになると思います。ただ、煮た後のレモンもビタミンたっぷりで甘酸っぱくて美味しいので、食べたい方はレモンを使いましょう。
当店では長野県産の花豆を販売しております。興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
花豆の戻し方|浸水時間はどのくらい?
花豆の浸水時間について
花豆を戻すにはかなりの時間が必要です。他の豆類が一晩(6〜8時間)水に浸けるだけで戻るのに対し、
花豆は最低でも丸1日(24時間)以上、豆の乾燥状態によっては2日〜3日かかると言われています。
……ところが!
近所の直売所でこんなものを見つけました↓
「花豆をおいしく煮るには冬場は5日〜7日、朝晩毎日水を換えて豆がパンパンになるまでひたして下さい」
冬場は5日〜7日!?
"冬場は"と言っても、そもそも花豆が市場に出回るのが10月下旬〜3月頃まで。
お正月のおせち料理に使われる方も多いので、花豆を浸水させるのはほとんど冬場になるはずです。
浸水に5日〜7日、それはいくらなんでも長すぎるのでは?
いざ浸水実験!
実際にどのくらいの時間がかかるのか、今シーズンの新豆で実験してみることに!
吸水していく過程がはっきりとわかるように、表面が凸凹とした歪な花豆を使います。
↓
水を吸って一気にサイズアップ。表面の凸凹はまだ残っていますが、歪さがなくなって豆らしい形になりました。
花豆は皮→実の順に吸水が進みます。そのためこの段階では、皮が膨らんで見た目こそ大きくなったものの、中の実はまだ吸水が進んでおらず、皮と実の間に隙間がある状態です。
↓
吸水が進み、1mm大きくなりました。写真では分かりにくいですが、中の実が膨らみ、豆に厚みが出てきました。
↓
さらに吸水が進み、1mm大きくなりました。凸凹がなくなり、豆の表面がなめらかに。中の実も十分に吸水し、皮と実の隙間がなくなっています。
また、一番最初に水に浸けた時は浮いていた花豆が、3日後には水に沈むようになりました。
花豆は豆の大きさに対してとても軽いため、ほとんどの豆が水に浮きます。(しっかりと乾燥している豆ほど浮きやすい)吸水が進むにつれて徐々に豆が重くなり、沈んでいきます。
この後も4日、5日と花豆を浸けたままにしておきましたが、これ以上の変化は見られなかったです。
というわけで花豆の浸水にかかったのは3日間でした!
新豆なので1日もあれば戻るだろうと思っていたのですが、思っていたよりも時間がかかりました。
ストーブの近くに置いていたので、乾燥が進んでいたのかもしれません。
売り物にならない歪な花豆を使ったのですが、綺麗な形に戻ったのでびっくりしました。これなら売り物になるじゃん。当店としては、今後もできる限り歪な花豆は取り除かせていただきますが、歪な花豆も水に漬ければ綺麗な形に戻るというのは覚えておくと、捨てずに済みますね。
結局、浸水にかかる時間は?
今回の実験では浸水に3日かかりました。
しかし、ここまで読んでくださった方はお気づきかと思いますが、残念ながらこの実験結果は何の参考にもなりません。
なぜなら、当店でもこれまでに何十回と花豆を戻していますが、毎回浸水にかかる時間が違うからです。
新豆は短く、古い豆は長くという通説はあるものの、今回のように新豆であっても3日かかることもあります。
花豆に必要な浸水時間は豆の乾燥状態、気温や水温など、さまざまな要因によって変わるのです。
ではどうすればいいのか?
それは……
できるだけ長く浸けること!
十分に吸水させないまま煮てしまうと、豆が固くなるデメリットがありますが、吸水しすぎるデメリットはありません。
1週間以上など、極端に長く浸けすぎるのはもちろんNGです。
なので、とりあえずどんな状態の花豆だろうとまずは最低2日間(48時間)は浸けてみる!
その後は、豆の状態を見ながら臨機応変に対応するというのがいいのではないかと思います。
花豆の吸水が終わった目安になりそうなポイントは以下のとおりです。
・豆が水に沈んだ。
・表面のシワが伸びきった。
・豆がパンパンにふくらんでいる。
極端な例として、カラカラに乾燥した3年前の花豆を浸水させたことがあるのですが、その際は丸4日かかりました。なので、どんな状態の花豆だろうと丸4日漬ければまず間違いないと思います。
その他、花豆を浸水させる際のポイントとしては以下。
・浸ける前に豆を軽く洗って汚れを取る。
・吸水にムラが出ないよう水はたっぷりと使う。
・こまめに水を換える。(1日2回ぐらい)
・夏場は涼しいところに置く。
これらのことに気をつけていただければバッチリだと思います!
レシピ本などで「花豆は一晩水に浸けるだけで戻る」と紹介しているのをよく目にしますが、北海道産や中国産の極端に小さい花豆や収穫直後の花豆などのケースを除き、花豆が一晩で戻ることはありません。注意しましょう。
※直売所に貼られていた紙について
花豆を吸水不足のまま煮て失敗する方がいないように、「冬場は5日〜7日ひたして下さい」と少し大げさに注意喚起しているのだと思われます。試しにこちらの花豆を買って浸水させてみましたが、2日で戻りました。
花豆を短時間で戻す方法は?
吸水に時間がかかるのは分かったけれど、そんなに待てない。浸水せずに早く花豆を戻す方法はないのか?
他の豆類であれば「ゆでた後蒸らす」「炊飯器や魔法瓶を使う」といった方法があるのですが、花豆で試してみたところ、どちらもうまくいきませんでした。
「ゆでた後蒸らす」は、他の豆だとかなりの時短になるのですが、花豆だと1時間近くゆでる必要があるのでオススメできません。
「炊飯器や魔法瓶を使う」は、花豆から出たアクが再び花豆に染み込んでしまい、その後で何度かゆでこぼしても、アクが取れずにえぐみの残る味になってしまいました。
花豆を早く戻す方法は当店の方でも模索中です。今のところは、時間がかかったとしても普通に戻すのがいいという結論にいたっています。何かいい方法を見つけたら紹介させていただきます。
まとめ
必要な浸水時間は花豆の状態によって変わる。できるだけ長く漬けよう!
花豆は他の豆類よりも扱いが難しく、栽培・浸水・調理、どれをとっても一筋縄ではいきません。
しかし、その栄養価の高さ、他の豆にはない独特の風味やごろっとした大きさはなによりの魅力だと思います。
今回は花豆の戻し方について紹介しました。微力ではありますが参考にしていただき、おいしく花豆を味わっていただければ幸いです。
当店では長野県産の花豆を販売しております。興味のある方はぜひ一度ご覧ください。